新潟コシヒカリ価格
19年産コシヒカリ最終清算14834円
2009.2.10
平成19年産新潟コシヒカリの最終清算が全農にいがたから発表された(平成21年1月20日)。仮渡金10000円で農家が大ショックを受けた一昨年秋に収穫されたコシヒカリである。農家最終手取りは14834円(一俵)である。
当初、平成19年は計画より収量が多いと見込まれ、また消費者米価もゆるゆると下げて、18年産の在庫に全農にいがたは苦しんでいた。そこで極端な安値を打ち出した。これが仮渡金1万円の背景である。
結果的に37万トンの販売委託を受けたが、そのうち政府が備蓄米に7万トンを買い上げ、30万トンを全農にいがたが売りさばいた。
19年産コシヒカリの価格を並べてみると
仮渡価格 10.000円
政府買い入れ価格 15.924円
コメ価格センター 18.624円
政府売却価格 23.473円
米屋仲間価格 25.000円
農家最終価格 14.834円
19年産の販売価格は安く始まったが政府備蓄買入れで余分が市場隔離され価格も高く決まり相場は強くなった。コメ価格センターの入札価格が証明している。だが入札は平成20年1月で中止した。全農にいがたはコシヒカリを売切ってコメ価格センターに上場できなくなっていたのだ。
コメ価格センターで買えなくなった米問屋は全農にいがたに頼み込んだが、先回りした同業者が契約して押さえていた。仕方なく高値で同業者から買った。これが仲間価格である。
政府は7万トンを備蓄用に15924円で買付け23473円で売却して差益を上げながら、売却数量はわずか5700トン。高騰したコメ価格を下げることはなかった。
農家は19年産コシヒカリの価格高騰の恩恵を受けることはなかった。全農にいがたが早々と安値でコメ問屋と売買契約をしていたからだ。コメ価格センターの価格が上向いているとき、安値で完売したのは委託販売の欠点が出たのだろう。
このようなコメ価格に農家も農協も、そして稲作経営者も批判の声をあげない。衰退する農業の断面図ではないか。
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